成就寺(じょうじゅじ)は、東京都江戸川区にある天台宗の寺院。
歴史
848年(嘉祥元年)、慈覚大師円仁によって開山された。開山の経緯を反映して、旧称は「嘉祥山寂光寺円仁院」であった。後に現在名に改称されている。
1314年(正和3年)に舜慶法印が中興した。元々は本所中之郷竹町(現・東京都墨田区吾妻橋1丁目、東駒形1丁目)に位置していたが、1907年(明治40年)に墓地を現在地に移転した。そして1923年(大正12年)の関東大震災で焼失したため、1927年(昭和2年)に寺そのものも現在地に移転した。
本所時代はカラタチが植えられていたことから、「枳(からたち)寺」と呼ばれていた。
現在の本尊は阿弥陀三尊である。旧本尊は関東大震災で焼失したため、関係の深かった木母寺から請来したものである。
墓地
- 越智二楽(兵学者)
- 越智鳳台(兵学者、二楽の子)
- 荻野楳塢(仏教学者)
- 寺島梅里(画家)
- 山本梅痴(画家)
- 富本延寿斉(浄瑠璃太夫)
- 那波征甫(浅草紙の考案者)
交通アクセス
- 平井駅より徒歩12分(経路案内)。
脚注
参考文献
- 江戸川区史編纂室 編『江戸川区史 第3巻』江戸川区、1976年
- 江戸川区教育委員会 編『江戸川区の史跡と名所(第13版新装改訂版)』江戸川区教育委員会、2000年
- 墨田区教育委員会社会教育課編集『むかし墨田にあったお寺』墨田区教育委員会社会教育課、1983年3月、2頁。
関連項目



