スタンスゲート子爵(英: 'Viscount Stansgate)は、イギリスの子爵、貴族。連合王国貴族爵位。自由党(のち労働党)の政治家ウィリアム・ベンが1942年に叙位されたことに始まる。

歴史

ウィリアム・ベン(1877-1960)はインド相や空軍相を歴任した政治家で、1942年1月12日に連合王国貴族としてエセックス州スタンスゲートのスタンスゲート子爵(Viscount Stansgate, of Stansgate in the County of Essex)に叙された。彼には3人の息子がいたが、長男マイケル(1921-1944)が第二次世界大戦で戦死したため、次男のアンソニーが爵位を相続した。

しかし2代男爵アンソニー(1925-2014)は襲爵前から貴族となることを望まず、爵位放棄を求める法改正運動を展開した。父から爵位を継承した後も運動を続けた結果、彼の要求は1963年貴族法としてマクミラン内閣下で結実した。法施行後、彼は即座に爵位一代放棄を行って1人目の爵位放棄を行った世襲貴族となるとともに、ブリストル・サウス・イースト選挙区選出の庶民院議員となった。(→詳しい経緯は、1963年貴族法を参照。)

彼が2014年に没すると、爵位は息子のステファンが相続した。

3代子爵ステファン(1951-)は科学委員会副委員長や王立化学会会員を務めており、彼が2020年現在のスタンスゲート子爵家現当主である。


紋章に刻まれるモットーは『神の恩寵とともに(Deo Favente)』。

スタンスゲート子爵(1942年)

  • 初代スタンスゲート子爵ウィリアム・ウェッジウッド・ベン (1877–1960)
    • マイケル・ジュリウス・ウェッジウッド・ベン閣下 (1921-1944)
  • 第2代スタンスゲート子爵アンソニー・ネイル・ウェッジウッド・ベン (1925–2014) (1963年に爵位一代放棄)
  • 第3代スタンスゲート子爵ステファン・マイケル・ウェッジウッド・ベン (1951-)

爵位の法定推定相続人は、現当主の息子であるダニエル・ジョン・ウェッジウッド・ベン(1991-)閣下。

脚注

関連項目

  • 1963年貴族法―爵位一代放棄を規定した法律。

近藤佑子 on Twitter

5000円を払えば男爵の爵位が叙爵されるシーランド公国 Yukishi log.

Steins;Gateロケ地探索 studio麗

チャールズ英国王、公務代行の王族にアン王女とエドワード王子の追加を提案 BBCニュース

投稿一覧|コンスタンツェ伯爵|pixivFANBOX