吉野川橋(よしのがわばし)は、徳島県の一級河川吉野川にかかる17径間曲弦下路式ワーレントラス橋。日本百名橋、とくしま市民遺産に選定。

概要

日本百名橋、とくしま市民遺産、土木学会選奨土木遺産に選定されている。旧名は古川橋であり、現在の橋が竣工する直前に現在の名称に改称された。後から、片側1車線の対面通行の橋で両側に歩道橋がつけられている。

橋は徳島県道39号徳島鳴門線が通り、北岸の徳島市応神町古川と南岸の徳島市吉野本町を結んでいる。南岸の河川敷は徳島市民吉野川運動広場として整備されている。

約1.4 km下流には上下6車線の吉野川大橋が架かっているが、その橋が開通する以前は吉野川橋が徳島・鳴門間のメインルートであった。12年に1度塗装の塗り替えが行われる。

年表

  • 1886年(明治19年)沖島村(現・徳島市川内町)の豊川仲太郎が、古川橋を木製の賃取橋として設置。
  • 1921年(大正10年)徳島県が古川橋の架け替えを計画。
  • 1924年(大正13年)徳島県が豊川仲太郎より古川橋を買収し、県営の賃取橋とする。
  • 1925年(大正14年)11月に着工。
  • 1928年(昭和3年)12月18日に竣工。開通式典には、徳島県知事をはじめ4万人が参加。
  • 1965年(昭和40年)- 橋の両側に歩道橋設置。
  • 2012年(平成24年)「吉野川橋北詰アンダーパス」冠水対策のため路面をかさ上げし、高さ制限を4mから3.8mへ。
  • 2019年(令和元年)6月20日の徳島新聞朝刊にアンダーパス設置は違法であるという内容が掲載されたが,河川法に基づく占用許可を得ており違法ではない、と川口道路整備課長が申し入れを行った。
  • 2021年(令和3年)規制値を超えた車両による高さ制限ゲートへの接触事故に対するドライバーへの注意喚起を目的として「高さ超過車両検出システム」を運用開始。

橋の概要

  • 橋長 - 1,071 m
  • 幅員 - 6.1 m
  • 着工 - 1925年(大正14年)
  • 竣工 - 1928年(昭和3年)
  • 開通 - 1928年(昭和3年)12月18日
  • 総工費 - 113万円
  • 設計者 - 増田淳
  • 交通量
    • 自動車 - 22,000/日
    • 自転車・歩行者 - 2,000/日

隣の橋梁

吉野川(徳島市)
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脚注

参考文献

  • データ、図面『本邦道路橋輯覧』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)

関連項目

  • 橋の一覧 (長さ順)

外部リンク

  • 歴史的鋼橋:T9-003 吉野川橋 (旧.古川橋) - 土木学会付属土木図書館
  • 吉野川橋(よしのがわばし) - 徳島県(橋の博物館とくしま)
  • 徳島県議会 (2012年). “一般県道土成徳島線「吉野川橋北詰アンダーパス」の冠水対策の工事着手について”. 2022年2月13日閲覧。
  • 徳島県議会 (2019年). “令和元年6月定例会 県土整備委員会(付託)”. 2022年2月13日閲覧。
  • 徳島県ホームページ (2021年). “「高さ超過車両検出システム」の運用開始について”. 2022年2月13日閲覧。
  • 四国社会資本アーカイブス(一般社団法人 四国クリエイト協会)アーカイブスあらかるとVol.14.2022年12月3日閲覧。


吉野川(脇町潜水橋) 徳島県観光情報サイト阿波ナビ

吉野川 徳島市 観光スポット イーストとくしま観光推進機構

36.徳島県 10:吉野川橋

吉野川橋(徳島県徳島市) Bridge a day

吉野川橋