ノボジャック(欧字名:Nobo Jack、1997年3月24日 - 2022年2月27日)は日本の競走馬、種牡馬。JBCスプリント・東京盃など、ダートの重賞を8勝した。
馬名の由来は冠名「ノボ」に馬主・池ばた代表の渡辺登が経営する会社屋号の一部「ジャック」。
競走馬時代
デビュー当初は関東馬であったが2000年10月に森秀行厩舎へと移り関西馬となる。その関東馬時代に唯一度1800メートル戦を使われた他は全てマイル戦以下のレースを使われている。
また時期を同じくして転厩した僚馬ノボトゥルーと共に全国各地の交流重賞を駆け巡り、2003年の黒船賞にて1・2着を独占するなど、同馬との2頭出しは19回を数えている。
2歳時に京王杯3歳ステークスで2着に入るなど、芝の重賞で活躍した事もあったが、転厩後根岸ステークスで3着に入ると、続くオープン競走のすばるステークスで勝利し、徐々にダートで力を示し始め、ダート路線に専念するローテーションが採られた。
2001年に黒船賞を制し交流重賞タイトルを獲得する。そこから群馬記念→北海道スプリントカップ→クラスターカップ→東京盃→GIのJBCスプリント、とレコード勝ち2回を含む破竹の重賞6連勝で第1回JBCスプリントに勝利し、一気にGIホースの仲間入りを果たした。この活躍が認められ2001年NARグランプリ特別表彰馬にも選出された。
しかしGIを獲得したことにより、以降のGIII競走では59キログラムの別定斤量を課せられるケースが大半を占め、なかなか勝ち切れない内容が続いた。ノボジャックは2003年の黒船賞が最後の勝利となった。
現役晩年にはこれまで好走してきた地方重賞に於いても上位進出が難しくなり2桁着順も目立ち始め、2004年兵庫ゴールドトロフィー2着を最後に現役引退となった。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com、JBISサーチ、地方競馬全国協会に基づく。
種牡馬時代
引退後は日高スタリオンステーションにて種牡馬として繋養され、2015年に日高スタリオンが閉鎖されると、翌年からはクラウンホースメイトで繋養されていた。2020年8月25日に用途変更、種牡馬を引退した。功労馬繋養展示事業の助成対象になることは無かったが、引き続き同牧場で余生を過ごし、2022年2月27日に老衰のため死亡したことが馬産関係者により伝えられた。25歳没。
主な産駒
- 2008年産
- ミラノボヴィッチ(プリンセス特別、ゴールドジュニア)
- 2011年産
- ラブバレット(ビギナーズカップ、寒菊賞、金杯、笠松グランプリ3回、トウケイニセイ記念、道営スプリント、栗駒賞4回、岩鷲賞3回)
- ミスタージャック(天山賞、耶馬溪賞、大淀川賞)
- エナエビス(東海桜花賞、摂津盃)
- カツゲキライデン(尾張名古屋杯、グランシャリオ門別スプリント、エトワール賞)
- 2012年産
- ブラゾンドゥリス(黒船賞、御厨人窟賞)
- 2018年産
- ベニスビーチ(サラブレッド大賞典、加賀友禅賞、兵庫クイーンカップ、お松の方賞)
- 2019年産
- ボサノヴァ(金沢シンデレラカップ)
母の父として主な産駒
- 2019年産
- メモリーレゾン(新潟牝馬ステークスL)- 父オルフェーブル
血統表
脚注
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
- ノボジャック(USA) - 競走馬のふるさと案内所




