Google Apps Script(GAS、ガス)とは、Googleによって開発されたスクリプトプラットフォームである軽量のアプリケーション開発のためのGoogleのワークスペースプラットフォーム。 主にGoogleのサービスを自動化するスクリプト言語である。JavaScriptがもとになっているため汎用性が高く、開発環境はGoogle Chromeだけでいいのでプログラミング初心者が始めやすい言語の1つである。Google Apps Scriptは当初、Mike HarmがGoogleスプレッドシートの開発者として働いていたときに、サイドプロジェクトとして開発された。Google Apps Scriptは、2009年5月に、GoogleドキュメントのプロダクトマネージャーであったJonathanRochelleによってベータテストプログラムが発表されたときに初めて公開された。 その後、2009年8月にGoogle AppsScriptがすべてのGoogleAppsPremierおよびEducationEditionのお客様に利用可能になる。 これはJavaScript1.6に基づいているが、1.7と1.8の一部、およびECMAScript 5APIのサブセットも含まれている 。
2020年3月、Googleは従来の Rhino JavaScript インタープリタに加えて V8 Rhino JavaScript インタープリタの提供を開始し、ECMAScript6以降の機能にも対応した。
Apps Scriptプロジェクトは、 Googleのインフラストラクチャで、サーバー側で実行される。 Googleによると、Apps Scriptは、「Google製品とサードパーティサービス全体のタスクを自動化する簡単な方法を提供します」。 Apps Scriptは、 Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドのアドオンを強化するツールでもある。
概要
Googleスプレッドシートで主に使われるが、それ以外でも利用ができる。非常に適応範囲が広いので、例えば、SNSに返信が届いた場合Gmailに届ける、Gmailで期限の近いタスクを自分のSlackで表示する等のこともできる。
例
アドオン
2014年3月、Googleはドキュメントとスプレッドシートへのアドオンを導入。まもなくフォームにも導入された。アドオンを使用することで、メールマージやワークフロー、ダイアグラムビルダーをドキュメントエディタに追加することが可能になった。このアドオンらは全てApps Scriptで構築されているか、あるいはそれを使用してUIを表示し、タスクを外部バックエンドに依存させることで形成されている。例えばメールチンプは、メールチンプのプラットフォームと通信し、メールを送信するためのドキュメント用アドオンを使用している。
これが登場する前は、スクリプトギャラリーというものが存在し、そこでスクリプトを公開することができた。これを通じインストールすると、Apps Scriptのコードのコピーが自身のスプレッドシートに入るようになっていた。アドオンでは、エンドユーザーにソースコードを公開することはされず、全員が最新バージョンを使用することができる。
アドオンリリースの一環として、開発者がエディタに統合しやすくなるよう、ガイドとCSSを導入している。また、それぞれのアドオンは正式公開前にGoogleによってレビューされるので、Google社員からのアドバイスを受けることができる。広告をアドオンに掲載することは原則不可能だが、マネタイズで利益を得ることは可能とされる。
関連項目
- Google App Engine
- Google App Maker
参考文献
外部リンク
- Apps Script | Google Developers 公式ウェブサイト
- Developers.google.com/apps-script/case-studies




