アンティグア・バーブーダの行政区画は、6つの教区(Parish)と2つの属領区(Dependency)からなる。また各行政区画は行政機能のない280つの地区(District)に区分される。
概要
アンティグア・バーブーダは、主にアンティグア島と属領のバーブーダ島、レドンダ島の3島から成る国家である。地方行政制度は中央政府、地方政府の2層。連邦制度は採っていないが、属領には一定の自治権が付与されている。
- アンティグア島には6つの教区が設置されているが、議会などの行政機能は持っていない。統計ではセント・ジョン教区を、都市部(セントジョンズ市)と郊外部の2つに分割しており、7教区となっている。地方自治体に関する憲法上の規定はない。
- バーブーダ島には1976年に制定された「バーブーダ地方自治体法」によって独自の地方議会であるバーブーダ議会が設置されている。地方行政制度における「地方政府」に該当するのは本議会のみとされる。
- レドンダ島は現在無人島である。したがって地方政府等は一切設置されていない。1872年3月26日にアンティグア島のセント・ジョン教区へ編入されたが、1967年2月27日にアンティグア島の属領へ変更された。
地区はレドンダ島を除くすべての行政区画に設置されているが、行政機能は持っておらずあくまで地理的な区分である。例えば国内第3の都市リベルタは6つの地区に区分されている。また国内第2の都市であるオール・セインツは複数の教区に跨っており、セント・ジョン教区に3地区、セント・ピーター教区に6地区、セント・ポール教区に2地区がそれぞれ所属している。国勢調査は地区を基に実施されている。
行政区画一覧
- 注釈
- 注1:ピゴッツとする場合がある。
- 注2:フリータウンとする場合がある。
- 注3:ファルマスとする場合がある。なお出典にある「ネルソンズ・ドックヤード」はイングリッシュ・ハーバーにある歴史的施設(世界遺産)である。
- 注4:バーブーダ島は2017年のハリケーン・イルマによって壊滅的被害を受け、住民の大多数が島外へ避難していたため欠測となっている。
- 2011年の人口は国勢調査の最終結果の値。資料によっては暫定値といった別の値が用いられることがある。
- 2018年の人口は推定値である。
脚注
関連項目
- ISO 3166-2:AG
- アンティグア・バーブーダの都市の一覧




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