ロナルド・トーマス・ビローン・ジュニア(Ronald Thomas Villone, Jr., 1970年1月16日 - )は、アメリカ合衆国・ ニュージャージー州イングルウッドの元プロ野球選手(投手)。左投左打。
現役時代はメジャー12球団でプレーしたが、これはオクタビオ・ドーテルの13球団に次ぐ2位タイ(他にマイク・モーガン、マット・ステアーズ)の記録である。
経歴
プロ入りとマリナーズ時代
マサチューセッツ大学アマースト校時代の1992年、バルセロナオリンピック野球アメリカ代表に選出された。8月5日の日本との3位決定戦に先発したが、小久保裕紀に先制タイムリーを許してKOされ、敗戦投手になった。同年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから1巡目(全体14位)指名を受け、プロ入り。
1995年4月28日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビューを果たした。
パドレス時代
1995年7月31日にアンディ・ベネスらとのトレードでマーク・ニューフィールドらと共にサンディエゴ・パドレスへ移籍。パドレスではメジャー初勝利を挙げた。
ブルワーズ時代
前回の移籍からちょうど1年後の1996年7月31日、グレッグ・ボーンらとのトレードでニューフィールド、ブライス・フローリーと共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。同年は2球団合計で44試合に登板し、翌1997年も50試合に登板した。
インディアンス時代
1997年12月8日にマーキス・グリッソム、ジェフ・ジューデンとのトレードでマイク・フェターズ、ベン・マクドナルドと共にクリーブランド・インディアンスへ移籍。
1999年4月2日に解雇される。
レッズ時代
1999年4月5日にシンシナティ・レッズと契約。同年は規定投球回に達しなかったものの、先発ローテーションの一角に定着して9勝を挙げた。
2000年も規定投球回に達しなかったが、自身初の二桁勝利となる10勝を挙げた。
ロッキーズ時代
2000年11月8日にマイナー2選手とのトレードでコロラド・ロッキーズへ移籍。
アストロズ時代
2001年6月27日にジェイ・パウエルのトレードでヒューストン・アストロズへ移籍。同年は初めてポストシーズンでの登板を経験した。
パイレーツ時代
2002年2月16日、ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結んだ。スプリングトレーニングでの好投ぶりを買われて開幕ロースター入りし、開幕投手も任せられた。だが、先発したのは序盤戦だけで、大半はロングリリーフで投げていた。
ダイヤモンドバックス傘下時代
2003年3月29日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。5月15日に解雇された。
アストロズ復帰
2003年5月19日にアストロズとマイナー契約。6月にメジャー昇格すると、先発ローテーションに定着し、6勝を挙げた。同年オフには先発投手および左投手の補強を目指していたNPBの横浜ベイスターズが新外国人投手の候補として、ビローンとスコット・マレンの2人をリストアップしていたが、条件面で折り合いがつかなかったためビローンの獲得は断念し、最終的にはマレンを獲得した。
マリナーズ復帰
2004年2月10日にマリナーズと契約。この年は先発・リリーフにフル回転で56試合に登板して8勝を挙げた。
マーリンズ時代
2005年7月31日にヨーマン・バザード、マイク・フラネリーとのトレードでフロリダ・マーリンズへ移籍。同年は2球団合計で自己最多となる79試合に登板した。
ヤンキース時代
2005年11月16日にベン・ジュリアネルとのトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍。
2006年シーズン終了後にFAとなったが、2007年2月13日に再契約した。
カージナルス時代
2008年2月19日にセントルイス・カージナルスと契約を結んだ。
ナショナルズ時代
2009年2月27日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだが、3月27日に解雇された。その後、4月10日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、5月に昇格。5月7日のロサンゼルス・ドジャース戦でのシーズン初登板から19試合連続無失点と奮闘した。同年は主に左のワンポイントとして63試合に登板した。
2010年は、傘下のAAA級シラキュース・チーフスでプレーした。
独立リーグ時代
2011年は、アトランティックリーグのサマセット・ペイトリオッツでプレーし、同年限りで引退した。
現役引退後
2012年からはシカゴ・カブスの傘下マイナー球団で投手コーチを歴任しており、2012年はA級ピオリア・チーフス、2013年はA級ケーンカウンティ・クーガーズ、2014年はA 級デイトナ・カブス、巡回のコーディネーターを経て2019年はAA級テネシー・スモーキーズ、2020年からはAAA級アイオワ・カブスで同職に就いている。
詳細情報
年度別投手成績
- 「-」は記録なし
- 通算成績の「*数字」は不明年度があることを示す
背番号
- 33(1995年 - 同年途中)
- 49(1995年途中 - 1997年)
- 47(1998年、2004年 - 2005年途中、2006年 - 2007年)
- 41(1999年 - 2000年、2009年)
- 29(2001年 - 同年途中)
- 39(2001年途中 - 同年終了)
- 28(2002年)
- 31(2003年)
- 27(2008年)
- 38(2011年)
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 V
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)



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