カトレウス(古希: Κατρεύς, Katreus, ラテン語: Catreus)は、ギリシア神話の人物で、クレーテー島の王である。

クレーテー島の王ミーノースとパーシパエーの子で、デウカリオーン、グラウコス、アンドロゲオース、アカレー(アカカリス)、クセノディケー、アリアドネー、パイドラーと兄弟。アーエロペー、クリュメネー、アペーモシュネー、アルタイメネースの父。

神話

あるときカトレウスは自分の死について神託にたずねた。すると自分の子供の誰かに殺されるだろうと告げられた。このためカトレウスは神託を秘密にしておいたが、神託を知った息子のアルタイメネースは父殺しを恐れてアペーモシュネーとともにロドス島に去った。カトレウスは残った2人の娘アーエロペーとクリュメネーをナウプリアの王ナウプリオスに引き渡し、異国に売り飛ばすよう頼んだ。そこでナウプリオスはクリュメネーを自分の妻とし、アーエロペーをプレイステネースに与えた。

後にカトレウスは年老いたとき、アルタイメネースにクレーテー島を継がせたいと思い、密かにロドス島に渡ったが、海賊と間違われて島民と争いになった。カトレウスは必死に弁明したが犬たちの吠える声のせいで島民には聞こえなかった。やがてアルタイメネースが現れて、見知らぬ老人を自分の父とは気づかずに槍で殺してしまった。アルタイメネースは後で老人がカトレウスだと知り、絶望して大地に呑み込まれた。

なお、パリスがヘレネーを誘拐したのは、メネラーオスがカトレウスの葬儀に出るためにクレーテー島に行き、スパルタを留守にしていたときであったという。

系図


脚注

注釈

出典

参考文献

  • アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
  • 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年)
  • 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)

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